いつもこのブログを読んでいただきありがとうございます。

福岡県糸島市で気軽に経営相談ができる税理士、小山知則です。

毎週金曜日にブログで私の専門としている経営と相続をメインに役立つ情報を綴っていきます。お楽しみに!


企業の生存率

「企業の5年廃業率は85%、次の5年でさらに60%が廃業する」
言い換えると、「5年生存率は15%、10年生存率は6%しかない」

経営者や創業予定の方なら、一度は聞いたことがある話ではないでしょうか?

でも実際の元データは現在、確認出来ないので本当のところはわかりません。
現在確認できるデータで中小企業白書(2011年)のデータがありましたので下のグラフをご覧ください。

5年生存率・・・約84%

10年生存率・・・約71%

20年生存率・・・約53%

全然違う数字が出てました(笑)

しかし、これにも注意が必要です。

①データの認識にタイムラグが生じ実際より生存率が高めに表示されている可能性がある(グラフの注3)

②創設時から帝国データバンクのデータベースに企業情報が掲載されるような会社なので、小規模な企業などは入ってないと思われる(グラフの注1)

以上のことから、生存率データとしての信ぴょう性といった観点からは、いささか乏しいと思われます。←統計というものは標本となったデータや計算方法によって結果が大きく異なってしまうので注意しましょう。

業種や規模によっても異なると思いますが、強いて生存率をいえば、上記の0.7~0.8掛け程度でしょうか(以下、私の感覚です)。

5年生存率・・・58.8%

10年生存率・・・49.7%

20年生存率・・・42.4%

 

無借金経営のリスクと借入金のススメ

さて、前置きが長くなってしましました。
本題に移ります。

では、なぜ多くの企業が短い期間で廃業してしまうのでしょうか?

答えは、

お金がないからなんです。

経営が赤字でも廃業することはありません。

お金が無くなって資金繰りができなくなってはじめて廃業するのです。

創業者の皆様は確かにご自分の事業ではプロかもしれません。

でも経営者になったら周りもみんなプロなんです。

そんな猛者たちの中で短期間で結果をだすの正直難しいです。

でも、最初はうまくいかなくても、どんどん皆様の会社が認められて
事業が軌道に乗り出すはずです。

でもそうなる前に資金が尽きて廃業するというケースが非常に多いです。

だから上のような生存率(廃業率)になってしまうのです。

ではどうすればよいのでしょうか?

そう、事業が軌道に乗るまでの資金=時間を銀行から調達しておけばいいのです!

上のグラフをもう一度ご覧ください。経過年数とともに生存率の減少が緩やか(曲線のカーブが緩やかになってくる)になっているのが分かります。要するに創業から時間がたてばたつほど廃業する確率が減少していくことを示しています。

借入金と聞くとなんだか聞こえが悪い気がします。

しかし経営者にとって借入金は保険なのです。

創業者にとって事業が軌道に乗るまでのお守りみたいなものです。

必要があるときに借りて、必要がなくなれば返せばいいだけです。

手元に余裕資金がない方がはるかにリスクが大きいのです。

 

まとめ

実際に長年赤字でも借入金により資金が手元にあったため、会社が存続でき、その間に新しく立ち上げた事業が軌道にのり、今は毎年、黒字決算という私のお客様もいらっしゃいます。

また、創業期の運転資金を創業融資でしのいで、今は毎月のキャッシュフローが黒字となっているお客様もいらっしゃいます。

スポーツや習い事のように2,3年では上手くいかなくても、何年か一生懸命頑張ってればそのうちに上手くなっていくのと同じような感じです。

それまで待っていてもらうための時間を、金利という手数料を払って買う保険が創業融資といったイメージでしょうか。

「投資は怖い、借金をしてはいけない」私も昔そう教えられて育ってきました(笑)。

でも今は、金融資産は現預金だけというほうがよほど怖いですし、手許のキャッシュがおぼつかないのに借入金を躊躇する方がはるかに不合理だと思ってます。

 

次回もこのカテゴリーでは、経営についてご紹介していきます。乞うご期待!