米国経済の過去30年間の様々な指標

1990年~2022年の約30年間。

日本では失われた30年などと言われますが、

その間にも世界経済は大きく成長して来ました。

では、米国を例に様々な経済指標を具体的に比較してみましょう。

1、物価指数

1990年131

2022年292

約2.2倍。

期間を通して極めて安定的に緩やかに上昇しています。

2、GDP

1990年6兆ドル

2022年25.4兆ドル

約4.3倍

こちらも期間を通してかなり安定的に緩やかに増えております。

3、全米住宅価格指数

1990年80

2022年300

約3.7倍

1990年代後半からサブプライム危機の期間まで急上昇。

サブプライム問題で下落したのち、2013年より回復し現在が最高値です。

4、金

1990年383ドル

2022年1,853ドル

約4.8倍

ずっと低迷が続いていましたが、2001年位から急上昇。

2012年で最高値を付けて、いったん下落するが、

2016年位から持ち直して現在最高値です。

5、ダウ平均株価

1990年2633ドル

2022年32845ドル

約12.5倍

1996年と2009年で急上昇。

特に2009~2021年まではほぼ一貫して上昇し続けていました。

6、マネタリーベース(資金の供給量)

1990年0.34兆ドル

2022年6兆ドル

約17.6倍

2009年のリーマンショック、

2020年のコロナショックのタイミングで大きく増やしております。

7、人口

1990年 2億5,000万人

2022年 3億3,300万人

約1.33倍

 

金などその希少性に価値があるものについては、

マネタリーベースとの相関関係がもっと強いものと想像していたのですが、

結果はさほどでもありませんでした。

また物価と人口の伸び(2.2×1.33=2.9倍)以上に

GDPが大きく(4.3倍)なっていますので、

1人当たりでも随分豊かになっているのではないでしょうか。

 

一方の日本では、

物価指数が1.1倍

不動産価格指数が0.44倍

GDPが1.2倍

日経平均が1.17倍

マネタリーベースが、16.8倍

人口が1.01倍

となっております。

米国同様にマネタリーベースは増やしているものの、

経済はほとんど成長していないようです。

なお1990年の日経平均はバブルの影響が残っておりますので、

バブルのあく抜きが終わった1992年と現在を比較しても1.64倍程度です。

ダウ平均株価の12.5倍に比べればささやかな伸びです。

株価が、将来の期待キャッシュフローの現在価値の合計を反映しているということを考慮すれば、日本企業に対する投資家の期待値は高くないということでしょうか。

 

※統計データは複数の情報源より引用しております。正確性を保証するものではございませんのでご了承ください。

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