ファイブフォース分析(税理士業界編)

いつもこの記事を読んでいただきありがとうございます。

福岡県糸島市の愉快な税理士、小山知則です。

これからも、毎週金曜日にこのブログで皆様のお役に立つ情報や面白い事を書いていこうと思います。よろしくお願いします。

内容は私が専門としています資産税と経営についてです。あとは糸島の魅力について徒然なるままに綴っていきます。お楽しみに!


今回は、業界の収益性を決める5要因としてマイケルポーターのファイブフォース分析を使って、現在の税理士業界を例に簡単に分析します( ´艸`)

まずは、下の図をご覧ください。

1、新規参入の脅威

税理士法に定める無償独占により、たとえタダでも、税務行為を税理士以外が行うことができないので、一般的には、参入障壁は高いでしょう。しかし、公認会計士や弁護士は無試験で税理士登録できるので、そこは脅威でしょう。また、リスティング広告を使った税理士紹介会社・サイトなどが跋扈し、法外な紹介手数料を、お客様から税理士に支払われる顧問料を原資にして搾取する業者があります。紹介ありきを生業にして、強引なマッチングを行う彼らがごとき業者を利用するのはやめましょう。

2、買い手の競争力

平成14年3月までは税理士法により報酬規定が決められており価格の基準が決められていました。しかし、現在は原則自由競争になり、お客様がホームページなどで自由にサービスや料金を比較し決める時代になっております。したがって以前から顧問契約されているお客様は、割高になってる可能性がありますので、一度ご自身の顧問報酬を確認されるとよいでしょう。

3、代替品の脅威

○○eeeや○○〇フォワードなど、クラウド会計の登場により税理士の業務の一つである記帳などが代替されつつあります。しかしながら、私も実際に使ってて感じるのですが、クラウド会計のレシート読み取り機能(OCR)は精度が低く、またブラウザを通しての画面操作になるため、スピードがのろくてストレスが溜まる(`Δ´)

しかし、AI技術の進化は凄まじく、今後、改善される余地は十分ありそうだ。

4、供給企業の交渉力

3と関連しますが、既存の会計業務ソフトベンダーである〇ロクや、弥〇などもクラウド会計に力を入れるか、ターゲットを変えるか対応を迫られ数年後には会計ソフト業界も、様変わりしてそうだ。しかし、私自身何社かの業務ソフトを経験したが、それぞれ仕様を変えており新しいソフトを使ったときはかなり使いにくい、まあその辺がソフトベンダーが作為している代替コストかもしれない。

5、競争企業間の敵対関係

こちらは、下の図を見れば明白だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、オーマイガッドだ( ゜Д゜;)!?

 

以上1~5まで税理士業界における簡単なファイブフォース分析を行った。

実際は5要因それぞれにつき4~10要素位、挙げて考察するのが理想だぞ!

そして、自分の業界の外部環境が分かれば、それを分析し勝つための戦略策定のヒントに

利用しよう┗(`・ω・´)┛フンヌッ!

 

お詫び(>_<)ヽ予定していた競争戦略は次回以降に掲載予定です。

 

今後も経営戦略について、出来るだけわかりやすく色々書いていきます。お楽しみに!

 

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「ファイブフォース分析(税理士業界編)」への2件のフィードバック

    1. ファイブフォース分析はいずれも外部環境分析で使いますが、SWOT分析ではS(強み)とW(弱み)が内部環境になります。ご指摘のように外部環境であるO(機会)やT(脅威)に対してSやTをどう適応するかのクロス分析は大事ですね。

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