ペット産業の不都合な真実

いつもこの記事を読んでいただきありがとうございます。

福岡県糸島市で気軽に経営相談ができる税理士、小山知則です。

毎週金曜日にブログで私の専門としている経営と相続をメインに役立つ情報を綴っていきます。お楽しみに!


動物愛護

うちの愛犬が我が家にきて、早6年半。もう7歳になりました。

糸島の自然が大好きで、毎日駆け回ってます。

 先日、うちの愛犬を譲渡して下さった、某動物愛護団体のNさんにご挨拶するため、福岡県古賀市にある福岡県動物愛護センターに行ってまいりました。

 

 この日はセンターOPENデーのイベントが催され、ドッグランで犬のしつけ教室などを行っておりました。

 また、保護犬・保護猫の譲渡会も随時開催していますので、犬や猫を飼って最後まで面倒をみたい!という方は、是非足を運ばれてみてください。

「里親+譲渡会+地名」などで検索すれば、直近の情報がすぐにわかりますよ。

日本における犬・猫の殺処分の現状

全国の犬・猫の殺処分数(出典:環境省)

昭和49年当時122万1千頭あった殺処分数が、平成27年には8万3千頭まで減少しています。

全国の犬・猫の引取り数と殺処分率(出典:環境省)

・引取数が125万頭から13万7千頭まで減少してます。

・殺処分率も97.7%から60.6%まで減少しております。

 当時は大量に持ち込まれた犬・猫がそのまま保健所で殺処分されていました。現在は無責任な飼い主の減少などで保健所で引き受けられる犬・猫が13.7万頭まで減りました。

 さらに動物愛護団体などの努力で52,674頭がもとの飼い主の元に帰れたり、新しい飼い主の元へと譲渡されています。

 動物愛護に関わる全ての方々の努力の成果だと思います。

海外の取組み

 しかし、現在の殺処分数8万3千頭。この数字、私には小さいとは思えません。ドイツ※2では殺処分がほぼ0で、しかも安楽死(日本では炭酸ガス)だそうです。

ドイツには殺処分場が存在せず、「ティアハイム」と呼ばれる保護シェルターで飼い主が見つからなくてもいつまでも過ごすことができるからだそうです。

そのほかにも犬税や、以下のような規制がある(文献:国立国会図書館-犬に関する命令)

①屋外での十分な運動、飼育者との十分な接触

②生後8週齢以下の子犬を母犬から引き離すことを禁止

③商業的に繁殖する者は、犬10頭及びその子犬につき管理者1名を配置

④屋外飼育の場合、雨風をしのげる小屋と、小屋外に日陰になる断熱された寝床を用意

⑤屋内飼育の場合、自然採光と新鮮な空気を確保

⑥檻飼育の場合、檻の各辺長さは、体高の2倍以上とし、かつ、2mを下回らない

⑦檻の最小床面積は、体高50cm 未満で6㎡、50~65cmで8㎡、65cm 以上で10㎡

⑧つなぎ飼いの場合、長さ 6m以上のレール上をスライドできるようにリードを取り付け、かつ、レールに 対して横方向(レールに対して 90°の方向)にも 5m 以上動けるように設置

⑨生後12か月以下の犬を繋ぎ飼いすることを禁止

⑩基準の一部については、違反すると動物保護法の規定に基づく罰金が科せられる

 

※2 一方でドイツ連邦狩猟法というものが存在し自然保護活動の一環として、野良犬・野良猫の駆除を認めている(野良犬・野良猫などによる生態系の破壊を防ぐことを目的にしている)。

そのため、ドイツ国内の駆除頭数は実際には年間で犬6万5千頭、猫40万頭位ではないかと指摘する動物愛護団体もあるそうです。

今後の課題

私は動物愛護やペット産業の専門家でないのでよくわからないのですが、

なぜ、そもそもの供給源を絶てないのでしょうか?

あるいは規制を強化することって相当に難しいのでしょうか?

 

■ペットの流通ルート

①ブリーダー(生産・繁殖を行う業者)

②卸売・せり

③小売・ショップ

④消費者

 

■敢えて、製品・商品に例えると、

①の過程で仕損品や不良在庫が生じる→廃棄

②の過程で不良在庫が生じる→廃棄

③の過程で不良在庫が生じる→廃棄

④耐用年数前でも使わなくなったから捨てる、あるいは買い替える

 

どうでしょう?まともな神経の人間なら、到底容認することはできないでしょう。

しかし、ペットが商品として扱われる限り、基本的には上述したような商品としての宿命を負ってしまうでしょう。

 現在の構造的な問題は、ペットブームに乗って、野放図にしていた結果とは思われますが、そもそも生き物を市場原理にまかせて販売するとどういう結果になるのかということは想像出来なかったのでしょう。
(2015年ペット関連総市場規模1兆4,720億円:矢野経済研究所調査)

まとめ

 

 糸島市に移住して、愛犬と散歩していると、犬を飼っていらっしゃる方が大変多いんだなと感じます。しかも、うちの愛犬みたいな雑種犬の割合が多いような気がしてなんだか嬉しいです。ご近所にも保健所の犬を引き取ったという方がいらっしゃいます。

□以下筆者が考える殺処分0作戦

  1. 受託生産販売のみにする→在庫を出さない
  2. パピーミルを徹底的に取り締まる法整備
  3. ペットショップから買わない
  4. ペットのあらゆる飼育放棄や虐待に罰則強化
  5. ドイツの良い所だけ参考にする
  6. ペットの殺処分0を小池都知事よりも先に達成する(笑)

 

 私の様な素人が、偉そうにこんな記事を描くのには抵抗がありました。

見当違いなことをいってるのかもしれません。

しかし、少しでも多くの方に、この不都合な真実を認知して頂く事が大事なのではないかと思い、敢えて描きましたm(_ _)m

 

次回もこのカテゴリーでは糸島の魅力のほか、思ったことなどを皆様にお届けします。乞うご期待!

 

 

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