経営理念は必要か?

いつもこのブログを読んでいただきありがとうございます。

福岡県糸島市で気軽に経営相談ができる税理士、小山知則です。

毎週金曜日にブログで私の専門としている経営と相続をメインに役立つ情報を綴っていきます。お楽しみに!


皆様の会社にも経営理念や社訓などがあるのではないでしょうか?
非常にユニークなものから、哲学書のような硬いものまであるかと思います。
でも、おそらく後者の方が多いでしょう。

「道徳なき経済は罪悪であり経済なき道徳は寝言である」

しかし、どんなに立派な経営理念を掲げたところで、
組織内部的にはともかく、顧客にとってはあまり意味がないでしょう
「顧客にとって価値のあるものを提供できた結果、企業に利益が生じる」
基本的にはその因果の関係しか存在しないのではないでしょうか。

もちろん利益を得るために犯罪に手を染めてまでというのではありません。

「道徳なき経済は罪悪であり経済なき道徳は寝言である」(二宮尊徳)

経営的に表現すると、
「詐欺でも利益を上げればいいというのでは犯罪だよ。
利益も出てないのにきれいごとを言うなよ。」
という感じでしょうか。

私自身、経営理念というものは定めてません。
一人事務所というのもありますが(笑)、人を雇うことになったとしても定めるつもりはありません。

私のルール

でも、私の中で決めているルールはあります。←以前勤めていた税理士法人では中期経営計画で各人が定めていました。

1、単なる記帳や申告だけでなく、お客様の経営を知り、少しでも役に立てるようにしよう、どうすればお客様の事業が利益を上げることができるか考えよう

2、お客様の状況に応じたサービスを提供しよう

例えば・・・
・開業間もない方には記帳指導や試算表の見方を丁寧に説明しよう
・基礎知識のある方には経営指標や係数なども用いて経営・財務分析をしよう
等々・・・

3、税理士という型にだけとらわれずお客様に応じた最適・合理的な提案(具体的な金額や数字を使う)をしよう

□事業のお客様

①保険やイデコなど
②融資・借換え
③節税シミュレーション
④会社合併など組織再編
⑤経営コンサルタント
⑥法人成りシミュレーション

等々・・

■相続のお客様

①保険
②生前贈与・譲渡
③会社設立
④資産の組替え
⑤自社株式評価対策

等々・・

4、常に最新の税法や節税スキームは押さえておこう

5、脱税志向の人はお断りしよう

6、過去の判例・裁判例・裁決事例を週に2本は読んでリーガルセンスを養い続けよう

7、このブログを100記事になるまで書こう(現在46記事💦)

以上7つです。

全ては、監査・報告や税務調査や銀行交渉などの様々なシーンで、お客様により高い価値を提供するために最低限行っていることです。
しかし、これらは現在の私が自分自身で勝手に決めているだけのルールです。
個人のルールなので全社的なミッションにする必要は全くないと思っています。
なぜなら、個々人それぞれに個性があり、その能力も様々だと思うので、画一的なルールで拘束すると、それらの長所をかえって削いでしまうことになると思うからです。

しかも自分自身のルールもその時々のニーズによって変えていくつもりです。
そもそも時代とともに変化しないものの方が奇異な存在だと思えます。

まとめ

経営理念には、確かに組織内の人達に行動指針を与え、企業風土や企業文化を醸成するといったような効果はあるかもしれません。
しかし、抽象的でなんだかよくわからない経営理念という名の道徳観が掲げられているよりは、
「お客様の為に何ができるのかを自分の頭で考えた各人のルール」の方が
より具体的で直接的にお客様のためになるのではないでしょうか。

また、前提としてお客様の方を向いていれば、
法を犯して利益をあげることもありえないでしょう。

 

次回もこのカテゴリーでは、経営についてご紹介していきます。乞うご期待!

 

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